障害者割引が使える夜行バスまとめ

障害者割引が使える夜行バス

夜行バス・高速バスでは、障害者手帳をお持ちの方を対象に運賃の割引制度を設けている会社が多数あります。新幹線や飛行機と比較して運賃が安い夜行バスですが、障害者割引を利用することでさらにお得に移動することが可能です。

この記事では、夜行バスの障害者割引制度の基本的な仕組みから、主要バス会社ごとの割引内容、利用方法、注意点までをまとめて解説します。

目次

夜行バスの障害者割引とは

夜行バスの障害者割引とは、障害者手帳を持つ方が夜行バス(高速バス)を利用する際に、運賃が割引される制度です。多くのバス会社では、普通運賃の50%割引(5割引)が適用されます。

公共交通機関の障害者割引は、障害のある方の社会参加を促進し、経済的な負担を軽減する目的で設けられています。夜行バスは新幹線や飛行機と比べてもともと運賃が安い移動手段ですが、障害者割引を活用することで、さらに交通費を抑えることができます。

例えば、東京〜大阪間の夜行バスの通常運賃が8,000円の場合、障害者割引を使えば4,000円程度で利用できる計算になります。第1種の方は介護人1名も同額の割引が適用されるため、2人合わせて8,000円で移動できることになります。

障害者割引の基本的な仕組み

対象となる手帳の種類

夜行バスの障害者割引で対象となる手帳は、主に以下の3種類です。ただし、バス会社によって対応状況が異なります。

  • 身体障害者手帳:ほぼすべての夜行バス会社で割引対象です。
  • 療育手帳(愛の手帳・緑の手帳):ほぼすべての夜行バス会社で割引対象です。
  • 精神障害者保健福祉手帳:対応するバス会社が増加中ですが、未対応の会社や路線も残っています。

なお、手帳の「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」欄に「第1種」または「第2種」の記載があることが割引の条件となるバス会社が多いです。特に精神障害者保健福祉手帳の場合は、この欄への記載手続きが必要となる場合があります。記載がない場合は、発行元の自治体に相談してみてください。

また、障害者手帳アプリ「ミライロID」に対応しているバス会社も増えています。ただし、マイナポータルとのデータ連携が完了したミライロIDに限られる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

割引率

夜行バスの障害者割引は、多くのバス会社で普通運賃の50%割引(5割引)です。10円未満の端数は四捨五入または切り上げとなるのが一般的です。

※一部の路線では曜日や繁忙期によって運賃が変動する「カレンダー運賃制」を採用しています。この場合、割引の基準となる運賃が「大人通常片道運賃(定価)」なのか「カレンダー運賃」なのかはバス会社によって異なります。予約時に割引後の金額を必ず確認しましょう。

介護人(付添人)の割引

障害者手帳の旅客運賃減額欄の種別によって、介護人への割引適用が異なります。

  • 第1種の方:ご本人+介護人1名が割引対象(多くの会社で5割引)
  • 第2種の方:ご本人のみ割引対象(介護人は通常運賃)

介護人割引は、障害者ご本人と同一区間・同一便に乗車する場合に限り適用されるのが一般的です。車椅子をご利用の場合は、介護人2名まで割引が適用されるバス会社もあります。

夜行バスで障害者割引が使えるバス会社一覧

ここでは、夜行バス(夜行便のある高速バス)を運行しており、かつ障害者割引制度を設けているバス会社を紹介します。

当サイト詳細ページがあるバス会社(夜行バス運行あり)

以下のバス会社は、当サイトで障害者割引の詳細ページを用意しています。各社の割引条件の詳細はリンク先をご確認ください。

ウィラーエクスプレス(WILLER EXPRESS)

日本最大級の夜行バスネットワークを持つウィラーエクスプレスでは、身体障害者手帳・療育手帳に加え、精神障害者保健福祉手帳(写真貼付ありに限る)でも割引が利用できます。対象プランのバスに限り、大人基本運賃の50%割引が適用されます。ミライロIDにも対応しています。ただし、一部の共同運行路線では精神障害者割引が適用されない場合があります。

ウィラーエクスプレスの障害者割引 詳細はこちら

西鉄バス(西日本鉄道)

福岡を拠点に、東京(新宿)行き「はかた号」をはじめ、大阪・名古屋方面への夜行バスを運行しています。はかた号は日本最長距離の夜行バスとしても知られています。高速バスでも障害者割引が利用可能です。

西鉄バスの障害者割引 詳細はこちら

京成バス

千葉・東京を拠点に、大阪・神戸線、奈良・大阪線、仙台線などの夜行高速バスを運行しています。身体障害者手帳・療育手帳のほか、精神障害者保健福祉手帳での割引にも対応している路線があります。

京成バスの障害者割引 詳細はこちら

西武バス

池袋を拠点に、新潟線・富山線・上越線・鳥羽線・南紀勝浦線・南紀白浜線など、夜行便を含む長距離高速バスを多数運行しています。障害者割引に加え、精神障害者手帳による割引についても、介護が必要という証明があれば適用される場合があります。

西武バスの障害者割引 詳細はこちら

名鉄バス

名古屋を拠点に、東京・新宿行きなどの夜行高速バスを運行しています。2025年4月からは予約制高速バスの一部路線でも精神障害者割引が導入されました。

名鉄バスの障害者割引 詳細はこちら

阪急バス(阪急観光バス)

大阪を拠点に、松山・八幡浜線、高知線、徳島線、松本線、富山線など夜行便を含む路線を運行しています。身体障害者手帳・療育手帳で割引が適用されます。ただし、精神障害者保健福祉手帳は割引対象外となっています。

阪急バスの障害者割引 詳細はこちら

小田急バス

小田急グループとして高速バス路線を一部運行しています。精神障害者保健福祉手帳での割引にも対応しています。

小田急バスの障害者割引 詳細はこちら

京王バス

新宿を拠点に、一部高速バス路線を運行しています。バス運賃割引証に「介」の表示がある場合、介護人1名(車椅子の場合は2名まで)に5割引が適用されます。

京王バスの障害者割引 詳細はこちら

国際興業バス

埼玉・東京を拠点に一部高速バス路線を運行しています。

国際興業バスの障害者割引 詳細はこちら

南海バス

大阪南部を拠点とし、一部高速バス路線を運行しています。

南海バスの障害者割引 詳細はこちら

新潟交通バス

新潟を拠点に、東京(池袋)行きの夜行高速バスを西武バスなどと共同運行しています。

新潟交通バスの障害者割引 詳細はこちら

越後交通バス

長岡・新潟エリアを拠点に、東京(池袋)行きの高速バスを西武バスなどと共同運行しています。

越後交通バスの障害者割引 詳細はこちら

大阪バス

大阪を拠点に東京方面などへの高速バスを運行しています。精神障害者保健福祉手帳でも割引対象となっています。

大阪バスの障害者割引 詳細はこちら

長崎県営バス

長崎を拠点に、福岡方面への高速バスを運行しています。

長崎県営バスの障害者割引 詳細はこちら

JRバスグループ(夜行バス運行あり)

JRバス各社は、日本全国で主要な夜行バス路線を多数運行しています。身体障害者手帳・療育手帳による5割引に加え、2025年4月からは精神障害者保健福祉手帳による割引も多くの路線に拡大されました。

ジェイアールバス関東

東京を拠点に、大阪・京都・名古屋・仙台・金沢など全国各地への夜行バスを運行する最大手の一つです。身体障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は第1種・第2種とも普通運賃5割引。2025年4月からは精神障害者保健福祉手帳でも多くの高速バス路線で割引が適用されるようになりました。第1種の方は介護人1名も5割引です。

JRバス東北

仙台〜東京(新宿)間を結ぶ夜行バスなどを運行しています。2025年4月から高速バスでも精神障害者割引が導入され、仙台〜首都圏、青森〜首都圏、秋田〜首都圏、福島〜首都圏、仙台〜金沢などの路線が対象です。

西日本JRバス

大阪・京都を拠点に、東京行きの「ドリーム号」シリーズなど多数の夜行バスを運行しています。2025年4月から精神障害者割引を導入し、一般路線バス・高速路線バス・定期観光バスが対象となりました(一部路線除く)。

JR東海バス

名古屋を拠点に、東京方面への夜行バスを運行しています。身体障害者手帳・療育手帳による割引に加え、精神障害者割引の適用路線も拡大しています。

JR九州バス

福岡を拠点に、一部の長距離路線を運行しています。障害者割引制度を設けています。

JRバス中国

広島・岡山を拠点に、東京方面への夜行バスなどを運行しています。精神障害者割引にも対応(共同運行便は全便割引適用)。

JR四国バス

高松を拠点に、東京方面への夜行バスなどを運行しています。精神障害者割引にも対応しています。

その他の夜行バス会社

上記のほか、以下の夜行バス会社でも障害者割引を利用できます。

さくら観光(さくら高速バス)

全国各地で夜行バスを運行する大手事業者です。身体障害者手帳・療育手帳をお持ちの方が対象で、通常プラン・キラキラ号プラン・Tourist Busプランで乗車料金の5割引が適用されます。第1種の方は介護人1名も割引対象です。精神障害者手帳は割引対象外です。公式サイトからのお申し込みに限り適用されます。

ロイヤルエクスプレス

東京〜大阪をはじめ夜行バスを運行しています。障害者手帳をお持ちの方は基本運賃の50%割引が適用されます。

千曲バス

長野を拠点に、池袋・新宿線や大阪線などの夜行高速バスを運行しています。身体障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は5割引。介護人も割引対象です。ミライロIDにも対応しています。

産交バス(九州産交バス)

熊本を拠点に、大阪・京都方面への夜行バス「サンライズ号」などを運行しています。障害者割引は大人通常片道運賃の半額が適用されます。ただし、精神障害者保健福祉手帳は割引対象外です。

主要夜行バス会社の障害者割引 比較表

主要な夜行バス運行会社の障害者割引内容を比較表にまとめました。

バス会社 割引率 身体・療育 精神 介護人割引 ミライロID
ウィラーエクスプレス 50% 1名(要認定)
JRバス関東 50% 第1種:1名
JRバス東北 50% 第1種:1名
西日本JRバス 50% 第1種:1名
JR東海バス 50% 第1種:1名
西鉄バス 50% 第1種:1名
京成バス 50% 第1種:1名
西武バス 50% 要介護者のみ
名鉄バス 50% 第1種:1名
阪急観光バス 50% × 第1種:1名
大阪バス 50% 第1種:1名 要確認
さくら観光 50% × 第1種:1名 要確認
千曲バス 50% × 第1種:1名
産交バス 50% × 第1種:1名
ロイヤルエクスプレス 50% 要確認 要確認 要確認

※ ○=対応 △=一部路線のみ対応 ×=非対応
※ 情報は2025年5月時点のものです。最新の情報は各バス会社の公式サイトでご確認ください。

精神障害者保健福祉手帳での割引について

従来、夜行バスの障害者割引は身体障害者手帳・療育手帳が中心でしたが、近年は精神障害者保健福祉手帳にも割引を拡大するバス会社が増加しています。

特に大きな動きとして、2025年4月にJRバス各社が精神障害者割引を本格導入しました。JRバス関東、JRバス東北、西日本JRバスなどの高速バス路線が対象となり、夜行バスを含む多くの路線で割引が利用できるようになりました。

精神障害者割引に対応している主な夜行バス会社は以下のとおりです。

  • ウィラーエクスプレス(写真付き手帳に限る。一部共同運行路線は対象外)
  • ジェイアールバス関東(2025年4月〜、旅客運賃減額欄に1種または2種の記載要)
  • JRバス東北(2025年4月〜、同上)
  • 西日本JRバス(2025年4月〜、同上)
  • 京成バス(対象路線あり)
  • 大阪バス
  • 名鉄バス(一部の予約制高速バス路線、2025年4月〜)

精神障害者保健福祉手帳で割引を受けるには、手帳の「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」欄に「第1種」または「第2種」の記載が必要なバス会社がほとんどです。この欄に記載がない場合は割引を受けられないため、利用前に手帳の記載内容を確認し、記載がなければ発行元の自治体に手続きについて問い合わせてみてください。

夜行バスの障害者割引の利用方法

夜行バスの障害者割引を利用する際の一般的な流れは以下のとおりです。

STEP1:予約時に障害者割引を選択する

公式サイトや予約サイトで予約する際に、「障害者割引」「福祉割引」などの運賃区分を選択します。バス会社によっては、電話予約や窓口のみで障害者割引の予約を受け付けている場合もあります。

STEP2:乗車券を購入する

Web決済、コンビニ決済、窓口購入など、バス会社が指定する方法で乗車券を購入します。窓口購入の場合は、購入時に手帳の提示が求められることがあります。

STEP3:乗車時に手帳を提示する

バスに乗車する際、乗務員に障害者手帳またはミライロIDを提示します。手帳を提示できない場合は、割引前の通常運賃との差額を支払う必要があります。必ず手帳を携帯してください。

※障害者割引は高速バスネットなどの一部予約サイトでは対応していない場合があります。各バス会社の公式サイトで予約するか、電話で問い合わせるのが確実です。また、割引適用後の予約変更ができない場合もあるので、旅程が確定してから予約するのがおすすめです。

利用時の注意点

  • 手帳の原本を必ず携帯:コピーや写真では割引が適用されません。ミライロIDを利用する場合はスクリーンショットではなくアプリ画面を提示してください。
  • 他の割引との併用は原則不可:早割、往復割引、企画乗車券などとの重複割引はできないバス会社がほとんどです。障害者割引と他の割引を比較し、お得な方を選びましょう。
  • 共同運行路線の場合:複数のバス会社が共同で運行する路線では、担当する便によって割引条件が異なる場合があります。特に精神障害者割引は、共同運行の相手会社が対応していない場合があります。
  • 車椅子利用の場合は事前連絡を:夜行バスは一般的にノンステップ型ではないため、折りたたみ式車椅子をトランクに収納する必要があります。電動車椅子の場合はサイズ制限がある場合もあるので、必ず事前にバス会社に連絡してください。
  • 子供料金との併用不可:障害者割引と子供割引の併用はできないのが一般的です。
  • 予約後の割引適用は不可:通常運賃で予約した後に障害者割引を適用することは原則できません。予約時に必ず障害者割引を選択してください。

夜行バスの運行がないバス会社について

以下のバス会社は、当サイトで障害者割引の詳細ページを公開していますが、夜行バス(夜行便)の運行がないか、主に路線バス・市内バスを中心に運営しているバス会社です。路線バスや一般路線の障害者割引については、各詳細ページをご確認ください。

これらのバス会社は夜行バスを運行していませんが、日常の移動で利用する路線バスでの障害者割引は利用可能です。各バス会社の割引条件の詳細は、上記リンク先のページでご確認ください。

よくある質問

Q. 夜行バスで障害者割引は使えますか?

はい、多くの夜行バス・高速バス会社で障害者割引が利用できます。一般的に、身体障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は普通運賃の5割引となります。バス会社によっては精神障害者保健福祉手帳も対象です。

Q. 割引率はどのくらいですか?

多くのバス会社で普通運賃の50%割引(5割引)です。10円未満の端数は四捨五入となるのが一般的です。ただし、カレンダー運賃制を採用している路線では基準となる運賃が異なる場合があります。

Q. 介護人も割引になりますか?

手帳の旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄に「第1種」の記載がある方の介護人は、多くのバス会社で1名まで同様の割引が適用されます。「第2種」の方の介護人は割引対象外となるのが一般的です。

Q. 精神障害者保健福祉手帳でも夜行バスの割引は受けられますか?

2025年4月以降、JRバス各社をはじめ精神障害者割引を導入するバス会社が増えています。WILLER EXPRESSや京成バスなどでも対象となっています。ただし、すべてのバス会社・路線で対応しているわけではないため、事前に各バス会社の公式サイトで確認してください。

Q. ミライロIDは夜行バスで使えますか?

多くの夜行バス会社でミライロIDに対応しています。ただし、マイナポータルとのデータ連携が完了したミライロIDに限られる場合があります。バス会社によって対応状況が異なるため、事前に確認することをおすすめします。

Q. 予約サイトで障害者割引を適用できますか?

バス会社によって異なります。公式サイトで障害者割引を適用した予約ができるバス会社もあれば、電話や窓口のみで受け付けている会社もあります。高速バスネットなどの統合予約サイトでは障害者割引のオンライン予約に対応していない場合があるため、各バス会社の公式サイトを確認するのがおすすめです。

Q. 障害者割引と早割は併用できますか?

一般的に、障害者割引と他の割引(早割、往復割引、企画乗車券など)の併用はできません。割引額を比較して、お得な方を選びましょう。

まとめ

夜行バスの障害者割引は、多くのバス会社で普通運賃の50%割引が適用され、遠距離移動の交通費を大幅に抑えることができるお得な制度です。

2025年には、JRバス各社を中心に精神障害者保健福祉手帳でも割引が利用できる路線が大きく広がりました。今後もさらに対応路線・対応バス会社は拡大していくことが期待されます。

利用する際は、手帳の原本を必ず携帯すること、予約時に障害者割引を選択すること、共同運行路線では割引条件を確認すること、の3点を忘れずに。情報は変わることがあるため、旅行前には必ず各バス会社の公式サイトで最新の割引情報を確認してから出発しましょう。

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